「絶対に許せないことがある」というあなたへ
「絶対にこのことは許さないから」「もうあの人のこと許せないわ」と
ドロドロとしたイヤ~な気分になってしまうことはありませんか。
許せないことがあると、多分それはあなたの「心の重荷」になっているはずです。
そんな重い荷物を持って、人生歩んでいきたいですか。
あなたの許せないという気持ちの背景には
「ひどいことを言われた」「失礼な態度をとられた」「バカにされた」など
心に傷を負うような経験があったのでしょう。
でも、そのときのことを思い続けていても、何も変わりません。
あなた自身が辛いだけだと思います。
あなたは、「私に失礼なことを言うべきではない」とか
「私の気持ちを傷つけてはいけない」などという考え方を持ってはいませんか。
人間誰でもちょっとした言い方や
無意識にとった態度で相手を傷つけてしまうことはあるものです。
だって、完璧な人なんていないのですから。
一瞬は悲しんだり、怒ったりするのは仕方ないけれど
その「許さない」という考えを大事に持ち続けるのはやめて
心を軽くしていきましょう。
もし、いま許せないことがあれば、まずはそれをノートに書き出してみてください。そしてなぜそれが許せないのか、客観的に考えてみるのです。
「あの人はこんなことを言うべきではなかった」
「私は何も悪いことをしていないのに」
「よくも私の人格まで傷つけるようなことを言えたわね」
「絶対に、親の悪口は言うべきではないのよ」
「人のことをバカにするような態度をとるなんて、ひどい人よね」
などとあなたが思っていることを書き出すのです。
同時に、相手にどうしてほしいのかも書いてみましょう。
おそらく、「謝るべきよ」となるでしょう。
そこで少し考えてみてください。
相手は謝るでしょうか?
どうしても謝らせたいでしょうか?
「謝ってほしいけど無理よね」
「今さら文句も言えないわ」というような考えが、少しでも浮かびましたか?
だったら、もう許しましょう。
ノートに「許してやる」と大きく書いて、その紙を破り捨ててしまいましょう。
- 腹は立ったけど、しょせんあの人はそんな人よ。同じレベルで怒っていても時間がもったいないから、忘れよう
- 傷ついたけど、これからは距離をおいてつきあえばいいってことよね
- 許せない気持ちを持っていても、エネルギーを消費するだけね。正々堂々と冷静にこの気持ちを伝えてみよう
- もういいや。今さら何も変わらない。あんな人に神経をすり減らすのは、もったいないわ
など。
許すことで、きっと心は軽くなるはずです。
そして、「そんなこともあったわね」と受け流せるようになれば、一歩前進です。
「許す」ことができた自分に拍手しましょう