経営者がインターネットラジオにゲスト出演する際のお客様(=出演者側)の心理
①未来願望:こうなりたい(情緒的ベネフィット)
- 自分の想いや考えをもっと多くの人に届けたい
- “専門家”としての信頼や影響力を高めたい
- 自社や事業の価値を世の中に広く知ってもらいたい
- メディア出演をきっかけに新しいチャンスを広げたい
- 将来、本格的に講演や出版などにもつなげたい
②信頼・安心:疑いや不安(理性・検証欲求)
- どんな番組で、どんな層に届くのかを知りたい
- パーソナリティが自分をどう扱ってくれるか心配
- 番組の信頼性や放送実績があるか気になる
- 内容の打ち合わせや編集対応など事前に把握しておきたい
- 自社のブランディングに悪影響がないか確かめたい
③費用:コストへの懸念(経済的ベネフィット)
- 出演に費用がかかる場合、効果とのバランスが気になる
- 出演のための時間や移動などのコストを考慮している
- 露出によってどれだけの見返りがあるかを重視している
- 同じ費用なら他のPR手段の方が良いのではと思っている
- 営業色が強いメディアでは、費用対効果に疑問を持つ
④リバウンド:過去の失敗への恐れ(恐怖回避・自己防衛)
- 過去の出演でうまく話せず後悔した経験がある
- 想定外の質問で戸惑い、印象を悪くしたことがある
- 出演後の反響がなく「意味がなかった」と感じたことがある
- しゃべった内容が切り取られて誤解された経験がある
- 番組の雰囲気と自分のキャラが合わず浮いてしまった記憶がある
⑤ラクしたい:努力を避けたい(機能的ベネフィット)
- 難しい準備や台本づくりなしでスムーズに出演したい
- 話す内容を整理してくれるナビゲートがあると助かる
- できればリラックスした雰囲気で会話したい
- 自分から発信しなくても“引き出してくれる”形が理想
- 収録後の拡散や活用を代わりにやってほしい
⑥健康不安:安全性の確認(身体的リスクへの懸念)
※ここでは「精神的・reputationalリスク」に拡大して考えると実用的です
- 収録内容が予想外に炎上するリスクがないか気になる
- 自分の発言が誤解される編集をされないか不安
- 話してはいけない業界情報をうっかり出してしまわないか心配
- 競合や関係者からの反応が気になる
- ラジオの発信内容が、思想的・価値観的に合うかを確認したい
⑦比較・優越感:他者との違いを感じたい(自己表現ベネフィット)
- 「メディアに出ている経営者」としてブランディングしたい
- 自社HPやSNSで「出演歴」としてアピールしたい
- 知り合いの経営者より“先に出ている”ことに優越感を感じる
- 出演実績を営業資料などで活かしたい
- “選ばれた人”としての誇りや承認を得たい
⑧自己肯定感の向上:自分を好きになりたい(情緒的ベネフィット)
- 経営者として成長してきた証として形に残したい
- 「人に価値を与える話ができた」と感じたい
- 自分の経験が誰かの役に立ったことに満足感を得たい
- 「よくここまで来たな」と自分を認めたい
- 自分の人生や経営を振り返る機会にしたい
⑨習慣・ライフスタイル化への欲求(継続性・生活満足度)
- 定期的に情報発信する習慣をつくりたい
- 今後の広報活動やメディア出演の練習として位置づけたい
- インタビュー形式に慣れておきたい
- 発信力を高めるトレーニングの一環としたい
- 経営者として話す場を「当たり前の習慣」にしたい
⑩発信ブランディング欲求:言葉で自分を形づくりたい
※メディア出演・インタビューに特有の心理
- 自分の哲学や信念を“音声”というかたちで残したい
- 書面では伝えきれない人柄や熱量を届けたい
- 「あの放送を聴いて決めた」と言われるような影響を持ちたい
- 商品ではなく“自分自身”をブランドとして打ち出したい
- 「この人に会いたい」と思ってもらえる話し方をしたい


