こんにちは。
今日は「人間関係のトラブルをどう乗り越えるか」というテーマでお話ししたいと思います。
誰かとぶつかったとき、私たちはつい「正しいことを伝えれば、きっとわかってくれる」と思ってしまいます。
自分が悪くないと思うからこそ、「これが常識でしょ?」「それは間違ってる」と言いたくなるのです。
でも、それで関係が改善されたこと、どれくらいあるでしょうか?
小林正観さんはこんなふうに語っています。
人は正しいことではなく、あたたかいものを受け入れる
確かに、どれだけ正しいことを言っても、その言葉の裏に冷たさや責める気持ちがあると、相手の心は閉じてしまいますよね。
反対に、あたたかい関係ができていれば、たとえ伝える内容が厳しくても、不思議と相手の心に届いたりするものです。
つまり、人間関係があたたかく柔らかいものであれば、たいていの問題は自然と解決するということ。
逆に、関係性がうまく築けていない状態で、どれだけ“正論”をぶつけても、相手には届かない。
それどころか、こじれてしまうこともあるのです。
だからこそ、何かを伝えようとする前に、まず「関係性」をつくることが大切なのだと思います。
これは、仕事でも友人関係でも同じですが、最も象徴的なのは“親子関係”です。
「人を幸せにしたい」と願っても、肝心の我が子との関係が冷え込んでいたら、その願いは空回りしてしまいます。
どんなに頑張っても、どこかで自分が疲弊してしまうからです。
親も、もちろん人間です。
完璧である必要はありません。
でも、自分の言動をふり返り、子どもにとって信頼できる存在であろうとする姿勢は大切です。
口で「思いやりを持ちなさい」と言うよりも、日々の行動、後ろ姿で「こういうふうに人を大切にするんだよ」と伝えていく。
そうやって信頼を積み重ねていくしかありません。
そして不思議なことに、親子関係がうまくいっている人ほど、仕事や友人との人間関係も円滑なように見えます。
家庭の中で育んだ信頼関係の“あたたかさ”が、そのまま外の世界にもにじみ出ているのかもしれません。
「何を言うか」よりも、「どんな関係性の中で伝えるか」。
これが、これからの人間関係における大事な視点だと思います。
正しさで人を動かそうとするより、あたたかさで心を開いてもらえるような関係を――まずは一番身近な人とのあいだに築いていきたいですね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの人間関係が、少しでもあたたかく優しいものになりますように。

