こんにちは。
今日は「若さを保つ秘訣」について、少し違った視点からお話ししてみたいと思います。
よく「若い人と一緒にいると若返る」と言われますよね。
確かに、エネルギッシュで柔軟な感性に刺激をもらうことはあります。
でも、作家の瀬戸内寂聴さんは、こんなふうに語っています。
本当に若さを保ちたいなら、優れた老人と付き合うことのほうが大事よ
これ、ちょっと意外じゃないですか?
でも、よくよく考えると腑に落ちるのです。
年齢を重ねてもなお、生き生きと人生を楽しみ、知恵と経験に裏打ちされた深みを持つ人――
そんな人と一緒に過ごすと、「年を取ること」への不安が少しずつ和らいでいくのを感じます。
年齢は、ただの数字。
問題なのは、そこに「心の老い」が入り込んでしまうことなのです。
そして、もう一人、教育者の森信三先生は、仕事に向き合う上での「若さを保つ秘訣」を三つ教えてくれています。
一つ目は、「即今着手(そっこんちゃくしゅ)」――思い立ったらすぐ手をつけること。
ぐずぐず悩んでいる間に、エネルギーもモチベーションも減ってしまいます。
迷う前に動く、それが若さの源。
二つ目は、「一気呵成(いっきかせい)」――途中でダラダラしないこと。
一度取りかかったら、二等分線(ちょうど半分の地点)までは一気に進める。
ここを乗り越えれば、ゴールはもう見えています。
三つ目は、「拙速主義(せっそくしゅぎ)」――完璧を求めすぎないこと。
最初から100点を目指すと、終わらない。
まずは80点で仕上げるつもりで動いてみる。
それが結果として、質もスピードも上がっていくのです。
年齢を重ねた人の中には、こうした「動ける習慣」を身につけている方がいます。
優れた老人は、年を理由におっくうがったりはしません。
むしろ若い頃よりも、エネルギーの配分を心得ていて、「今できること」に集中しているのです。
記憶力や体力では若い人には敵わなくても、一度引き受けた仕事には手を抜かない。
相手に信頼されるよう、コツコツとやり抜く。
そういう人の姿って、本当に美しいですよね。
そしてそれこそが、若々しさの本質なのだと思います。
どんなに忙しくても、言い訳せずに、今この瞬間を全力で生きる。
年齢に甘えず、ラクなほうに流されない。
それが「心の若さ」につながっていくのではないでしょうか。
若く見えることより、若々しく生きること。
その違いを、私たちはちゃんと見つめていきたいものですね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの毎日が、心から前向きに過ごせる日々でありますように。

