こんにちは。
今日は「ありがとう」という言葉の持つ、不思議な力についてお話ししてみたいと思います。
「ありがとう」。
日常の中で何気なく使っているこの言葉ですが、実は、とても深い力を秘めていると語ったのが、心学研究家の小林正観さんです。
正観さんは、著書の中でこうおっしゃっています。
「ありがとう」を2万5千回言うと願いが叶う。
5万回で奇跡が起こる。
そして年齢の1万倍の回数を繰り返すと、家族を救える。
にわかには信じがたい話かもしれませんが、実際にそれを実践した方がいます。
その方は当時30歳。
「家族を救いたい」という一心で、数取器(カウンター)を片手に「ありがとう」を数え続けました。
目標は、30歳×1万=30万回。
一日に何千回も「ありがとう」と声に出し続ける毎日。
気の遠くなるような挑戦だったはずです。
さて、30万回を唱え終えた彼に、果たして「奇跡」は起きたのでしょうか?
…実際に訪れたのは、何でもない日常でした。
劇的な出来事が起こるわけでもなく、何か大きな問題が突然解決したわけでもない。
でも彼はこう言ったのです。
変わったのは、自分の脳でした
あらゆるものに「ありがとう」と言い続けるうちに、自然と感謝の視点が身につきました。
家族はもちろん、太陽、風、雲、水、電気、服、身体、友人、職場――今まで気にもとめなかった「当たり前」が、いかにありがたいことだったかに気づくようになったのです。
すると不思議なことに、何を見ても感謝できる自分になっていた。
物事が以前よりスムーズに進むようになり、家族との関係も穏やかになり、心配していた問題がいつの間にか和らいでいたそうです。
つまり、「ありがとう」を繰り返すことで、外の世界が変わったのではなく、自分の「受け取り方」が変わったということ。
そしてその変化こそが、小林正観さんの言う「奇跡」なのだと、私は思います。
世の中には、自分の力ではどうにもならないことがたくさんあります。
それでも、私たちは「受け取り方」だけは、選ぶことができる。
辛い中でも「ありがとう」を探す習慣を身につけると、心が少し軽くなり、景色が違って見えるのです。
何かが劇的に変わらなくてもいい。
でも、自分の感じ方が変われば、生き方も変わる。
その積み重ねが、日常の中に「静かな奇跡」を起こしてくれるのかもしれません。
毎日が慌ただしく、気づけば愚痴が口をついて出るような日もありますよね。
でもそんな時こそ、小さな「ありがとう」を探してみる。
最初は義務感でも構いません。
やっているうちに、少しずつ「ありがたさ」が心に染みる瞬間が増えてきます。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたの中にも、あたたかな奇跡が、そっと芽生えていきますように。

