「してくれない」と嘆くより、「してくれた」に気づける心を

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2025年6月23日配信

こんにちは、

誰かに対して「なんであの人は○○してくれないんだろう」と、がっかりした経験はありませんか?

・連絡を返してくれない
・手伝ってくれない
・気づいてくれない
・優しくしてくれない

そんな思いが続くと、相手のことが冷たく見えたり、「どうして私ばかり…」と悲しくなってしまうことがありますよね。

でも、その気持ちの奥にあるのは、
「自分の思い通りに相手が動いてくれるはず」という、知らず知らずの期待なのかもしれません。

私たちはつい、「他人は自分のために動いてくれる」と思いがちです。
たとえば、忙しそうなときに「手伝ってくれるはず」と思ったり、落ち込んでいるときに「気づいて声をかけてくれるはず」と期待してしまったり。

でも、よく考えてみてください。
相手もまた、自分のことで精いっぱいかもしれません。
その人にはその人なりの事情や感情があり、すべてを汲み取ることはできませんよね。

だからこそ、「○○してくれない」と感じるときは、
「もしかして、私が自分のことだけを考えすぎていないかな?」と、
一度立ち止まってみることが大切なのです。

感謝の心を育てるための3つのヒント

① 他人は“自分のため”に生きているわけではない
どんなに大切な人でも、その人の人生の主役はその人自身。
あなたの期待に応えるかどうかは、その人の選択です。
たとえば、パートナーが家事を手伝ってくれなかったとき、「してくれない」と嘆くのではなく、「今日も自分でできた」と前向きにとらえてみると、気持ちがぐっと軽くなります。

② 「してくれたこと」に目を向けてみる
「してくれない」と感じるときほど、「これまでにしてくれたこと」を思い出してみましょう。
・何気ないひと言に救われたこと
・自分の話をじっと聞いてくれたこと
・黙ってそばにいてくれたこと
そんな、小さなやさしさに気づけたとき、感謝の気持ちが自然と湧いてくるはずです。

③ 感謝は「当たり前」を「ありがたい」に変える魔法
何かをしてもらうことが続くと、それが“当然”に思えてしまうことがあります。
でも、相手が時間やエネルギーを使ってくれたその一瞬は、いつだって奇跡のようなもの。
たとえば、毎日コーヒーを入れてくれる同僚に「ありがとう」と伝えるだけで、お互いの関係はぐっと温かくなるのです。

人は、誰かのためだけに生きているわけではありません。
だからこそ、「してくれたこと」は、奇跡のような贈り物。

それに気づける心を持つことで、人との関係はもっと豊かになっていきます。

「もっと○○してくれたらいいのに」と思ったときほど、
一度深呼吸をして、「今あるありがたさ」に目を向けてみてくださいね。

今日も、感謝を忘れずに過ごせますように。
きっとその心が、あなたのまわりにあたたかい空気を運んでくれるはずです。

それでは、また次回お会いしましょう。

心からの応援を込めて。

   

後記

トラブルが起きたとき、つい「誰が悪いのか」を探したくなる。
でも現実は、一人の悪意で起きる問題なんて滅多にない。
多くは、複雑に絡んだ人間関係や過去の慣習が積み重なった結果だ。
犯人探しに時間を使うのは、ただの自己満足。
冷静に原因を解きほぐし、次に進むことに集中した方がよほど生産的だ。