信頼があってこそ、言葉は届く

2025年4月24日配信

こんにちは、

誰かに間違いを指摘したいとき、あなたならどうしますか？

たとえば、職場で部下が同じミスを繰り返していたとします。「また間違えてるよ」と正論をぶつけても、相手の心にはなかなか届きません。逆に、気まずさや反発を生んでしまうことさえあります。

それは、言葉が正しいかどうかではなく、信頼関係があるかどうかで結果が変わるからです。

人は信頼していない相手の言葉には、心を閉ざしてしまいます。

どんなに優しい言い方をしても、どんなに相手のためを思っていても、「この人は本当に自分の味方なのだろうか？」という疑念があると、受け入れられないのです。

信頼関係の上に、建設的な会話を築くための3つのヒント

1.まずは「相手の立場」で見るクセをつける
自分の意見を伝える前に、まず「相手が今どんな気持ちか」「なぜその行動をしたのか」を考えてみましょう。たとえば、子どもが宿題を後回しにしてゲームばかりしていたとします。頭ごなしに叱る前に、「今日、学校で疲れてたのかも」「やりたくない理由があるのかも」と想像してみる。それだけで、言葉のトーンが変わり、相手も受け入れやすくなります。

2.日頃から「安心感の貯金」をしておく
信頼関係は、いきなり築けるものではありません。日頃のちょっとした挨拶や会話、ねぎらいの言葉、感謝の気持ちを伝えることが「安心感の貯金」になります。たとえば、部下に対して「ありがとう」「助かったよ」と普段から声をかけておくだけでも、「この人は自分を見てくれている」という信頼感が生まれます。その信頼があるからこそ、いざという時の指摘も「嫌味」ではなく「アドバイス」として受け取ってもらえるのです。

3.間違いは「否定」ではなく「提案」で伝える
相手の間違いを直接指摘すると、どうしても防御的になります。だからこそ、「ダメだったよ」ではなく「こうしてみたらどうかな？」と提案型の伝え方が有効です。たとえば、メールの文面で失礼があった部下に対して、「この書き方だと誤解されるかも。こう変えてみると、もっと伝わるかもしれないね」と伝えるだけで、相手の反発心は和らぎます。

信頼があってこそ、言葉は届きます。

正しいことを言うより、「伝わるかどうか」を大切にする。

それが、より良い人間関係を築くための第一歩です。

今日の会話の中に、小さな信頼の種をまいてみましょう。

それでは、また次回お会いしましょう。

心からの応援を込めて。