「すぐに稼げる」に飛びつき続ける人が、いつまでも稼げない本当の理由

「SNSで『すぐに稼げる』とか『3ヶ月で月収100万』とかを見ると、つい気になってしまって……」

そう言いながら私のところへやってきたのは、副業でビジネスを始めようとしている30代の会社員・Mさんだった。これまでに副業を3つ試したが、どれも3ヶ月以内に諦めてしまった、結果が出る前にやめてしまう、次のものを試す、また結果が出ない
——その繰り返しが続いていると話してくれた。だから私は、こう聞いた。

「Mさん、今やっていることは、1年後にどうなっていると思って始めましたか?」

「……1年後というより、早く稼げるかどうかで選んでいた気がします」

「それが答えです。モンキーマインドになっています」

お金がない人ほど、いろんなことを短期的に考える。これを「モンキーマインド」と言う。

本能だけで生きている状態だ。日雇い労働者と大富豪、どちらが長期的に考えているか
——答えは明白だ。短期的な目線だけでいると、物事の本質を見失う。利子でもビジネスでも、長期的に見なければ大きくなれない。長期的に考えることができれば、ビジネスもお金も複利的に増えていく。

「長期的に考える」という言葉には様々な意味が含まれている。

  • 長期的に計画すること
  • 「簡単に」「すぐに」という言葉に飛びつかないこと
  • 長い目で見て利益をもたらすものに投資すること
  • ビジネスを育てる時に集客と収益を長期で考えること
  • 一人のお客さんが生涯を通じてあなたに払う総額を考えること
  • 長期的な付き合いができる人間関係を築くこと

——これらすべてが含まれている。

Mさんに具体的な事例でこの違いをお伝えした。あるところに、豊富な人脈を持つ経営者がバーを開いた。面白い経営者が集まると評判になり、どんどん人が集まった。でも彼は強気な価格設定をして、スタッフにはほぼ無給で働かせるコストカットを徹底した。その後、50人以上が1人20万円ずつ出資して「シェアバー」をつくった。オーナーになると飲み放題の権利がついてくるはずだったが、毎回チャージ料1500円を取られ、提供される料理は素人が作った安っぽいものばかり。出資したオーナーたちは「得をした」という感覚がないのでリピートしない。1000万円集めたバーがどうなるか
——短期的に「儲けよう」と考えた結果だ。

全く別の地域で同じようにシェアバーをオープンした人がいる。私からのアドバイスは一つだけだった。「出資してくれたオーナーが徹底的に喜ぶ仕組みを作りなさい。いつも来たくなる仕組みを作りなさい」と。

すると彼は、飲み放題の権利に加えてチャージ料を無料に、オーナーが連れてきた友人のチャージも無料、腕のたつ料理人を呼んで「この価格でこれが食べられるの?」というレベルのつまみを提供、何度も足を運んでくれた出資者にはえこひいきとサプライズのサービスを重ねた。さらに、ひざ掛けどころかホッカイロを「ご自由にお取りください」と用意して、にんにく入りのおつまみを頼んだお客さんには帰り際にガムをケースごとプレゼント、トイレには無料の顔拭きシートや汗ふきシートを用意した。徹底した心遣いの結果、リピーターがどんどん増えてお店が満員になり、「シェアバーのオーナーになるにはどうすればいいか」という問い合わせが続出し、すぐに2店舗目を出すことになった。短期的に見れば利益の幅は小さい。でも長期的に見れば、どちらのバーが儲かるかは一目瞭然だ。

売上や利益にスポットを当てるのではなく、「どうしたらお客さんが喜んでワクワクしてくれるか」にスポットを当てること。お客さんと絆ができてファンになってもらえたら、これから先もずっとあなたのことを助けてくれる。これが長期的に考える力の本質だ。

Mさんにこんな数字を示した。年利10%で複利運用できる投資があるとして、100万円を預けた場合、2年で終わらせると利益は約21万円。でも12年続けると、元金100万円が約314万円になる。同じ投資でも、期間によって結果がまるで違う。複利は、長期であればあるほど膨らむ。

ビジネスも同じだ。コツコツと続けることで最初はわずかだった成果が加速度的に大きくなっていく。でも多くの人は、複利が効き始める前にやめてしまう。

異性へのアプローチも、友人関係も、短期的に考えるとそこに利益はないかもしれない。でも利害のない関係だったり、すぐに求めないからこそ、一生の付き合いになることがある。長期的に取り組んで継続して得たスキルやノウハウは失われない。大きな成果、大きな収入ほど、投げかけてから返ってくるまでに時間がかかる。

石の上にも三年。急いては事を仕損じる。急がば回れ。「遠き慮無き者は必ず近き憂いあり」
——目先のことにとらわれて将来の対策を考えず無方針な行動をしていると、必ず近いうちに困ることが起きるという意味だ。古今東西の知恵が一致して「長期的に考えろ」と言っている。

Mさんはその後、「副業をコロコロ変えるのをやめて、一つに絞って1年続けることを決めました」と言った。「すぐに結果が出なくても、続けることを目標にする」という視点の転換だった。8ヶ月後の報告は「ようやく収益が安定してきました。前だったら3ヶ月で諦めていたと思います。続けていてよかった」というものだった。

モンキーマインドを捨てて、長期的に考えること。それだけで、同じ努力が何倍にもなって返ってくる。

随時受付中

  • 【売れる講座設計サービス】売れる講座を作ります
    あなたの代わりに『売れる講座』を設計するサービスです。売れる構造を知らないまま作り続けなくていい。設計は、私に任せてください。
  • 【個別相談】スポットコンサル・コーチング
    あなたのビジネスの現在地を、客観的に整理するための1回完結の個別相談です。間違っているかもしれないまま進み続けるのは消耗してしまうだけ。次の一手、一緒に考えます。
  • 【メンター契約】コンサル・コーチ
    あなたの現在地を深く理解した上で、毎月伴走し続けるサービスです。自分の場合はどうすればいいか、一緒に考え続けてくれる人間がいない。その孤独を、終わりにしてください。
  • 【認定コーチ養成講座】
    傾聴・質問・承認の3つを体系的に学ぶ、自宅完結の認定資格講座です。スキルを持つだけでなく、教える側にもなれます。学んだことが、そのまま収入の柱になります。
  • 【証明モードをやめると人生が動き出す】
    頑張っているのに前に進めない理由を解き明かした、学習コミュニティです。止まっているのは能力のせいではありません。その構造に気づいた瞬間から、人生は動き始めます。
Google広告

感想を書く