2025年6月9日配信

こんにちは、
誰かがつらそうに見えたとき、「可哀想だな」と感じたことはありませんか?
たしかに、そう思う気持ちは人として自然な反応です。
でも、そこで立ち止まって、自分の心の中をよく見つめてみてください。
その「可哀想」は、本当に相手を思いやる気持ちでしょうか?
それとも、「私はこの人よりも恵まれている」と、自分の優位を確認したい気持ちが少し混ざってはいないでしょうか?
たとえば、職場で体調の悪そうな同僚がいたとします。
「大丈夫かな、可哀想だな」と思うだけで何もせず、
周囲に「あの人、最近つらそうだよね」と言いふらしてしまう。
一見、心配しているようで、実は何もしていない。
それどころか、相手を“弱い存在”として扱い、
知らないうちに上下の関係を作ってしまっているのです。
また、困っている友人に「気の毒だったね」と同情の言葉をかけながら、
その実、何も助けようとせず、ただ距離を取ってしまう。
そんな経験は、私たちにも少なからずあるかもしれません。
「可哀想」という言葉は、無意識のうちに相手を“下”に見てしまう力を持っています。
どれだけ心から思っていたとしても、言葉だけの同情は、相手の尊厳を傷つけることがあるのです。
では、どうしたら本当の思いやりを伝えることができるのでしょうか。
今日から実践できる心ある行動の3つのヒント
1.「気にかけているよ」を行動で伝える
何かをしてあげることが難しくても、
・そっと温かい飲み物を差し出す
・「手伝えることがあったら声かけてね」と伝える
・少しだけ話を聴いてあげる
それだけでも、相手は「自分の存在を尊重してもらえた」と感じられます。同情よりも、「そばにいるよ」という姿勢のほうが、何倍も心に届くのです。
2.勝手に相手の立場を決めつけない
「きっと大変なんだろうな」「可哀想に違いない」と、自分のフィルターで決めつけるのではなく、「私はこの人のことをまだよく知らない」と、謙虚な気持ちを持つことが大切です。そのうえで、「何かできることはある?」と聞くことができれば、一方的な押し付けではなく、本当の意味での助けになります。
3.助けられないときは、黙って見守ることも優しさ
どうしても手を差し伸べる余裕がないときもあるでしょう。そんなときは、無理に同情の言葉をかけず、ただ相手の存在を尊重して、心の中でエールを送るだけでもいいのです。
「何もできないから」と罪悪感を抱く必要はありません。
本当に必要なのは、形だけの言葉より、誠実な心のあり方です。
私たちはつい、「何か言わなくちゃ」「励まさなきゃ」と思ってしまいますが、
本当のやさしさとは、相手の立場を尊重し、そっと寄り添うこと。
「可哀想」と口にする前に、
自分の中にほんの少しでも「優越感」が紛れていないか――
そんなふうに立ち止まれる心の余裕が、真のやさしさを育てるのかもしれません。
それでは、また次回お会いしましょう。
心からの応援を込めて。
「自分中心に世界が回ってると思うな」と言うけど、実際、人間は自分の知覚の中でしか世界を認識できない。
つまり誰もが、自分が中心の世界を生きてる。
ただし、それは他人も同じ。みんな自分の世界の主人公なんだ。
その前提をちゃんと理解して接する人だけが、人間関係でも信頼を築いていけるんだと思う。
