人と出会ったときの正しい声のかけ方

あの原山 語彙力 原山友弘
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人と出会ったときの正しい声のかけ方

お早いですね

朝早くに出会った相手に使われるフレーズで、早朝から活動している相手への敬意を表す。ただし、相手がいつも早朝から活動している場合や、そのことを知っている場合は、単に「おはようございます」という挨拶で十分である。

お出かけですか

玄関先で出会ったり、駅へ向かおうとする知人に使うフレーズです。相手の外出理由を知る必要はないため、曖昧に返答された場合は、それ以上掘り下げない方が良いでしょう。「お気をつけて」「いってらっしゃい」といった、返事が簡単なフレーズで返すことが適切です。

ご精が出ますね

庭いじりや洗車など、趣味的な作業に励んでいる人に対して、用いるフレーズ。「日曜の朝から、ご精が出ますね」と使うことで、相手の努力や労いの気持ちを表現できます。

今日はよくお会いしますね

普段は、それほど会わないのに、その日に限って偶然、二回以上顔を合わせた人に対して用いる語。何度も会っているのに、毎回「こんにちは」では工夫がないうえ、冷たい印象を与える。「また、お会いしましたね」でもOK。

道路混んでいたでしょう

待ち合わせに遅れた相手を気遣うときのフレーズ。「遅いじゃないか」「何分待ったと思っているの」と相手を責める言い方は、その場の雰囲気を悪くするもと。「あなたを責めるつもりはない」という気遣いを示したほうが、相手も遅刻したことを素直に反省するもの。

こんばんは。遅くまで大変ですね

夜、遅めの時間帯に帰宅途中らしい人と会ったときに用いる挨拶。仕事帰りだけでなく、買い物や遊びで遅くなった人に用いてもよい。単に「こんばんは」と言うより、遅く帰ってきた相手への気遣いを示せる。なお、「遅くまで大変ですね」の後に「残業ですか」などと言うと、詮崇めいて聞こえるので避けること。

いま、お帰りですか

近所の人が、仕事や買い物などから戻って来たときに用いる定番フレーズ。「お帰りなさい」でも可。さほど親しくなくとも、面識のある相手なら黙って通り過ぎず、ひと言くらいは声をかけたい。

お気をつけて

遠方へ出かけると見受けられる人に用いる挨拶語。たとえば、スーツケースなど大きなカバンを持って出かける人に、「ご旅行ですか?」と尋ねたあとなどに用いる。帰ってきたときには、「お帰りなさい。いかがでした?」などと軽く様子を尋ねるといい。

御無沙汰しております

しばらく会う機会がなく、手紙や電話などで近況報告もしていない相手に用いるフレーズ。とくに目上に対しては、「御無沙汰しております。すっかり失礼しておりまして、申し訳ございません」などと、お詫びの言葉を添えると、謙虚さを表せる。

しばらくでございます

久しぶりに会った相手に、やや改まって、挨拶するときのフレーズ。「しばらくぶりでございます」「お久しゅうございます」なども同じ。続けて「お変わりございませんか」と相手の様子を伺ったり、「じつは先月まで……」などと、こちらの近況を報告するといい。

お久しぶりです。お元気そうですね

久々に会う人に、「お久しぶりです」とだけ言って、用件を切り出すと、素っ気ない印象を与える。「お元気そうですね」「ご活躍の様子、伺っております」など、しばらく会っていない間も、相手のことを気にかけていたことが伝わると、好感度がアップする。

これは珍しいところで

近所や取引先の人と、普段会わないところで、ばったり出会ったときに用いるフレーズ。ただ、「どんなご用事で?」などと、具体的に詮索するのはNG。「これは珍しいところでお会いしましたね。最近、いかがですか」などと、無難な会話にとどめたい。
「これは奇遇ですね」も同じ意味。 

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次も会いたいと思わせる別れのひと言

ごめんくださいませ

訪問先やパーティ会場など、改まった場での別れのあいさつに「さようなら」では、いささか子どもっぽい。かといって、「失礼いたします」では、ビジネスライクな印象を与えてしまう。「ごめんくださいませ」なら、フォーマルかつ上品な印象を与えられる。

お風邪など召しませんように

手紙やメールで、結びのあいさつとして使えるフレーズ。「寒い日が続きますので、お風邪など召しませんよう、ご自愛のほど」などと用いる。単に「お躰をたいせつに」とするより、相手の健康を気遣う気持ちを伝えられる。

よい週末を

ふだんは「さようなら」「お疲れさまです」ですませる別れのあいさつも、週末などいつもと違う目には、このひと言を添えると、世間慣れした印象を与える。連休前なら「よい連休を」、年末なら「よいお年を」となる。

いずれ、あらためまして

知人と出会ったが、その日はあいさつ程度で、ゆっくり話す時間がとれなかったときなどに使う別れの言葉。ビジネスシーンでは、次回接待することを匂わせる場合にも使う。

では、また連絡させていただきます

仕事関係の知人と別れるときに、よく交わされる別れのあいさつ。たとえば、取引先との打ち合わせを終えるときなどに使う。その場合、すぐに連絡する用事がなくても、使うことができる。一方、本当に連絡する必要があるときは、「明日中にはメールでご連絡致します」など、時間や連絡方法を伝えること。

どうぞお気をつけて、お帰りくださいませ

来客が帰るとき、玄関先で使う定番フレーズ。時間や天候などによって「夜も遅いですから、どうぞお気をつけて、お帰りくださいませ」「雨の中大変ですが、どうぞお足元に気をつけて、お帰りくださいませ」などと使うと、相手への十分な気配りを表せる。

皆さんにもよろしくおっしやってください

別れのあいさつの定番フレーズ。「ご家族の皆様にも、よろしくおっしやってください」「○○課長にも、よろしくお伝えください」など。訪問してくれた相手なら、「今度は皆さんご一緒に、ぜひいらしてください」という言い方も。

そのうち落ちついたら会いましょう

会いたくない相手に誘われたとき、「いえ、会えません」と断るのは大人げない言い方。「そのうち」「落ちついたら」などと時期を曖昧にして、「会いましょう」と言うことで、婉曲に誘いを断っていることになる。たとえば、久々に出会った、あまり親しくない人と別れるとき、社交辞令として使われる。

また、お目にかかれますのを楽しみにしております

別れ際、「今日は楽しかったです」「今日はありがとうございました」などと、単にお礼を言うだけでは、やや素っ気ない。次回を楽しみにしていることを告げると、その日楽しかったこと、あるいは有意義だったこと、そして相手を大事に思う気持ちを伝えることができる。

 

 

 

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