覚えておきたい依頼の基本フレーズ
ご検討いただけませんか
取引先や上司に、何かを提案するときに用いるフレーズ。「こんなプランを考えてみたのですが、ご検討いただけませんでしょうか」などと用いる。「考えてもらえませんか」よりも、改まった印象になる。
○○願えませんでしょうか
取引先や上司に、ものを頼むときの定番フレーズ。「○○いただけませんでしょうか」よりは言いやすいので噛む可能性は低くなる。「ぜひとも、ご出席いただきたく存じます。三日までに、ご返答願えませんでしょうか」など。
切にお願い申し上げます
何としても聞いてほしい頼み事をするときに効果的なフレーズ。頼みごとの内容を述べたあと、最後に当方の強い思いを示すために用いる。「切に」は「ぜひとも」と同意だが、ふだんあまり使わない言葉なので、よりせっぱっまった印象を与えられる。「身勝手なお願いとは重々承知しておりますが、切にお願い申し上げます」など。
ひとつお骨折りお願いいたします
年上の部下など、自分より年齢は上だが、地位が低い人に頼むときによく似合うフレーズ。「今回の幹事役は、山本さんにひとつお骨折りお願いいたします」など。低姿勢な物言いをすることで、命令しながらも相手を立てている印象を与えられる。
ご配慮いただけないでしょうか
多少の無理を承知で、頼みごとをするときに用いるフレーズ。「~でしょうか」と問いかけるかたちだが、実際は「ぜひ、聞き入れてほしい」と懇願している状態に近い。「お忙しいのは承知していますが、何とかご配慮いただけないでしょうか」などと用いる。
まことに勝手なお願いですが
頼みごとをするときの定番フレーズの一つ。「まことに勝手な」と恐縮しているが、本当に勝手なお願いのときは、あまり用いない。「すみませんが」「ご足労ですが」程度の意味で使う。「まことに勝手なお願いですが、今週の金曜日までにお預かりできればありがたく存じます」など。
ぶしつけなお願いで恐縮ですが
初対面の相手、さほど親しくない相手に頼むときに用いられるフレーズ。「ぶしつけ」は「不作法」「無礼」という意味。「はなはだ、ぶしつけなお願いで恐縮ですが、一度お目にかかることはできないでしょうか」など。
折り入ってお願いしたいことがあるのですが
気心の知れた人に、相手の負担になるであろう頼みごとをするときのフレーズ。「これから深刻な相談をするから、そのつもりで聞いてほしい」というニュアンスを含んでいる。「折り入って」は、「とくに心を込めて」「じっくりと」の意。「折り入ってお願いしたいことがあるのですが、近々お時間をいただけますでしょうか」などと用いる。
○○していただけるとありかたいのですが
ビジネスでの計画変更、手直しから、プライベートでのちょっとした依頼まで、さまざまなことに使える依頼用のフレーズ。「ありかたいのですが」を「嬉しいのですが」「助かるのですが」に変えてもよい。改まったメール文や手紙文では「○○していただければ幸甚です」とするのが、大人の表現。
日頃の好意に甘えまして……
願いごとをするときに使うフレーズ。初対面の人や、友好的ではない人に対して使っても無意味で、こう言われた人が、「しかたないなァ」と苦笑しながらも、受け入れてくれるような人間関係を前提にしたフレーズ。「状況」が変われば、「頼み方」も変わる!
お力添えくださいますか
仕事を手伝ってほしいときに用いるフレーズ。取引先や目上の人、あまり親しくない相手に用いる。単に「協力してください」と言うより、「私だけでは力不足なので、ぜひあなたの力を貸してほしい」と、へりくだった印象を与えられる。
お手すきの折りにでも
急ぎではない仕事を頼むときの定番フレーズ。「暇なときに」と同じ意味だが、「暇」というと、「暇な時間なんてない」と反発を感じる人もいるだろう。「お忙しいとは存じますが、お手すきの折りにでも、お手伝いいただければ幸いです」と言えば、相手を憤慨させることはない。
ご猶予いただくわけには、参りませんでしょうか
締め切りを延ばしてほしいときに、よく用いるフレーズ。「ご猶予」「いただく」「参る」と敬語を多用することで、期限を守れないことに対するお詫びの気持ちを込めている。「お借りしたお金、今月お返しするお約束でしたが、もう少しご猶予いただくわけには、参りませんでしょうか」など。
ご一読いただければ幸いです
商品パンフレットなど、読んでもらいたいものを渡すときの定番フレーズ。とくに相手からの求めでなく、こちらが読んでもらいたくて渡す場合に用いる。単に「ぜひお読みください」「ご覧ください」と言うと、押しつけがましい印象を与えかねない。「別紙に記しましたので、ご一読いただければ幸いです」などと、手紙文にも使える。
よろしくお取リなし、お願いいたします
仲裁を頼むときの定番フレーズ。「○○様の件、ご面倒とは存じますが、よろしくお取りなし、お願いいたします」など。
ご善処いただきたく、お願い申し上げます
相手に、しかるべき処置を取ってほしいときに用いるフレーズ。故障した製品の修理になかなか来てもらえないが、「至急来てください」とあからさまな催促はしたくない。そんなとき、「なかなかご連絡いただけませんが、早急にご善処いただきたく、お願い申し上げます」などと用いる。商品発送が遅い場合のクレームにも使える。
ご一考いただければ幸いです
相手に新しい仕事を提案するときなどに、相手の都合への配慮を表しながら、依頼するフレーズ。単に「お願いいたします」というよりも、あらたまった印象を与えることができる。「お忙しいとは存じますが、今回の企画の件、ご一考いただければ幸いです」など。
適当なお心当たりがあれば
何かを依頼するとき、とりわけ人や就職の紹介や縁談などを頼むときに使われる言葉。「適当な人(会社や場所)があれば、ご紹介ください」という意味。
勝手を言って、申し訳ありません
多少無理筋なことを、相手の気分を害さないように、依頼するときの言葉。「勝手」という言葉で、無理筋であることを認識していることを示し、謝意を表わす。たとえば、取引先に急ぎの仕事を頼んだり、仕事に私事を持ち込むときなどに使う。「勝手を言って申し訳ありませんが、本日家庭の事情で半休をいただければと思います」など。
まずはお試しください
相手に何事かを紹介するときに使うフレーズ。「まずは」「お試しください」という言葉が、相手の気持ちをダブルで軽くし、「じやあ、一度試してみるかな」という気持ちにさせる。「ぜひ一度お試しください」と言ってもよい。また、商品紹介文の最後はこのフレーズで締めくくるとよい。
面倒なことをお願いするときの言葉
ほかに相談できる方もなく……
相手に何かを相談するとき、自分にとって「頼れるのはあなただけ」という気持ちを伝えるための言葉。このフレーズで頼られると、相手も悪い気はしないので、多少の無理は聞いてやろうかという気持ちになってくれるものだ。
身勝手なお願いとは承知しておりますが
借金の申し入れや、いったん引き受けた仕事の延期や中止など、相当面倒なことを依頼・要求するときのフレーズ。逆に、相手からこのように切り出されたときは、心して聞くようにしよう。
なにとぞ内情をお汲み取りいただきまして
何かを依頼するとき、やむにやまれぬ事情があることを表すフレーズ。内情を説明したあとにも使えるし、また詳しい内情説明を避けたいとき、「詳しくは説明できないのですが……」という意味にも使える。
お願いするのは忍びないことですが
「忍びない」は「耐えられない」という意味。「自分としては、お願いするのは耐えられないほど、恐縮なことなのですが……」というニュアンスを相手に伝える。「お願いするのは忍びないことですが、退職に応じていただけませんでしょうか」のように使う。
伏してお願い申し上げます
「伏して」は「ひれ伏す」という意味なので、強く懇願するときに使う表現になる。「ご理解、ご協力のほど、伏してお願い申し上げます」のように用いる。「伏して」と似た意味の言葉に「切に」がある。意味はどちらも「くれぐれもよろしく」ということ。
無理を承知でお願いしたことですので、気になさらないでください
ハードルの高いお願いごとをすると、当然断られる確率が高くなるが、これは断った側の心理的な負担を軽くする言葉。相手は、断ったことを気にして、その後の人間関係がぎくしやくするかもしれない。そこで、この言葉を繰り出して、相手に「気になさらないでください」と告げ、その後の人間関係を手当てしておくといい。
経験の深い人に引き受けてもらいたいので
年上の部下や少し斜に構えた相手に、仕事を頼む(命令する)ときのフレーズ。相手の実績や経験を評価していることを表して、自尊心を呼び起こし、モチベーションを高めることができる。「この仕事は微妙な判断が要求されますからね。ぜひ、○○さんのような経験の深い人に引き受けてもらいたいんですよ」など。
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