今日のひとこと vol.483
また会えると思うから
自分の感情を優先してしまいます
もう二度と会えなくなると思ったら
どんな人にでも優しくなれるのです
人との出会いとは宝くじの当選確率よりも低いというのに
「また会える」と思ってしまう。
仲が良ければ余計にそう感じてしまうものです。
でも、突然会えなくなることもある。
私のセミナーに何度も来てくれていた人、何度も一緒に飲んだ人
1年で数名お亡くなりになる。しかもみんなまだまだこれからという人ばかり。
昨年の年末は、私の忘年会に申し込まれていた方が、突然お亡くなりになった。
ほんの少し前に、これからの事業のことを話していたのに。。。
よく「一期一会」という言葉は耳にする。
そして、一期一会の精神で、とか、一期一会のつもりでという言葉も耳にする。
でも、そのように接している人は、ほぼ見たことはない。
「一期一会」とは、茶道に由来する言葉で
もしかしたら、この人とは二度と会えないかもしれない
という覚悟で人には接しなさい。という教えである。
また会えると「気楽」に考えるのか
もう会えないかもしれないと「不安」に考えるのか。
その違いかもしれない。
「二度と会えないかもしれない」いう不安があるからこそ
最高のおもてなしかできるのであって
「そのうち、また会えるよ」と気楽に思っていたら
とても一期一会の精神で接することなど、できるはずがない。
少し前に、ほめ育の原さんとお肉を食べることとなり
2人で食べるのにはもったいないので数名の方を募りました。
ありがたいことに、募集をかけた瞬間に埋まり
わざわざ九州や横浜のほうから来られました。
ほめ育の原さんは世界を股にかけるほどのコンサルタント
私も一応はそれなりのコンサルタント
その2人から話が直接聞けるとても貴重な時間。
「もう2度とないかもしれない」
原さんと私が食事をする機会はあるかもしれませんが
そこに少人数で参加できることなどまず2度とない。
これこそ「一期一会」なのです。
みなさんが帰られた後、終電まで原さんと飲んでいたのですが
その時に原さんが言われた言葉
「なんであの方たちはメモを片手に聞いていなかったのだろう」
「とても素晴らしい内容を話していたのにもったいない」と
原さんはメモを取りまくる方で
これまでのメモがこれです。と大量のメモを見せていただきました。
そして、その日に私と話した内容「絵本を作る」も書き留めてました。
「また会える」と気楽に思っていると、話している内容もすぐに忘れる。
セミナーとかでも、メモを取らない、覚えていない、というのは
いつでも「また聞ける」と思っているから。
それが2度と聞くことができない。となると違うはず。
「一期一会」の
二度と会えないかもしれないと思うから最高のおもてなしをする。
二度と聞けないかもしれないと思えば、一字一句聞き逃したくないはずなのです。
セミナーに出て結果を出す人というのは
なんかいいこと聞けるかな程度の「気楽」な気持ちで参加した人は結果は出ない。
もうこのセミナーに人生かけているのですと言う
「不安」な気持ちで参加した人は結果が出る。
よく聞きませんか、いま成功されている方で
もうどん底で、どうしようもなく、お金もないけど、なんとかかき集め
〇〇さんの高額なセミナーに参加して、そこで人生変わったのです。と
その方は「不安」で参加したから成功した。
でも、同じセミナーでも
スキルアップのため、と言って参加した人は成長していない。
「気楽」に参加したのだから当たり前のことである。
わからなかったらまた参加すればいい、と思っているのだから。
人って「不安」を感じなければ、意外と身につかないのです。
みなさんも学生時代そうだったはず。
普通に授業を受けていて
いきなり「小テストします」と言われたら、良い成績は出ないはず。
これを「ここテストに出ます」と言われたら
一語一句漏らさず、ノートに書き留めていたはずです。
「ここテストに出ます」と聞き、一語一句漏らさずノートに書き留めないと
テストの点数が取れないと「不安」に感じたからなのです。
人は「しっかり覚えておかないとダメだ」という不安があると
自然と記憶力は高まるものなのです。
記憶力は生まれつき、あるとかないの問題ではなく
気楽に思っているのか、不安を感じるているかどうかに関係しているです。
「記憶力がない」というのは、人生気楽に考えているということですね。
一期一会の精神で、「二度と会えない」という不安を感じていれば
相手がしゃべっている一語一句も聞き漏らすまいとするし
その内容を忘れることもない。
成功の秘訣にもあげられる
相手のことをよく覚えておき
その方にとって、望んでいるもの、嬉しいと思うものを提案してあげること。
「一期一会」と言うのは簡単
でも実行するのは、意識しないとできないのです。